音楽メディアユーザー実態調査 2002年度

当協会では、この度、「音楽メディアユーザー実態調査」を実施、「2002年度音楽メディアユーザー実態調査報告書」としてとりまとめました。

本報告書は、音楽CD購入者の実態を把握すると共に、その背景にあるユーザーの意識や関連ハード、インターネット等の環境変化を明らかにすることを目的としています。

今回の調査項目及びポイントは以下のとおりです。

1. 音楽CDの購入実態

音楽CDの購入率(アルバム・シングル、新品・中古)、利用率(レンタル)、音楽CDの購入枚数(アルバム・シングル)、性・年代別の推定マーケットシェア、音楽CD購入の動機

ポイント

  • 過去半年間における音楽CDの購入率は58%である
  • アルバムでは大学生、専門学校生が、シングルでは高校生が市場のメイン顧客である
  • 音楽マーケットにおける中高年層のシェアは増加傾向にある
  • 店内BGM、試聴機等、店頭が購入動機に大きく影響している

 

2. 音楽に対する意識

音楽を楽しむ意識、現在よく聴くジャンル、現在のCDについて思うこと

ポイント

  • 音楽に対する関心は依然として根強い
  • 日本のポップスは幅広い世代に浸透、他ジャンルは性・年代でファン層が大きく変化
  • 現在の音楽CDについて、アーティストへの支持は高いが、楽曲評価については意見が分かれる

 

3.コピーコントロールCD(CCCD)の認知及び支持率

CCCDの認知、評価

ポイント

  • コピーコントロールCDの認知は過半数に達する
  • コピーコントロールCDの支持は60%近くを占める

 

4.AV機器の保有実態

自宅に保有するAV機器、CD-R機器の認知

ポイント

  • 携帯電話、コンポ型ステレオはほぼ8割の所有率で飽和点に達しつつある
  • CD-R機器保有者は前年比1.5倍、前々年比2.5倍

 

5.インターネットの普及実態

インターネット利用の有無、インターネットの音楽利用、有料音楽配信サービスの認知

ポイント

  • インターネットは老若男女問わず幅広い世代に普及しつつある
  • 音楽試聴目的のインターネット利用は主に男子高校生~社会人中心
  • 有料音楽配信の認知度は4割以上、利用率は未だ6%と低いが前年の3倍の伸び

 

【調査設計】
調査対象者:12~55才男女(ただし小学生は除く)
調査エリア:東京30km圏
抽出方法 :エリアサンプリング法(1,000サンプル)
調査方法 :質問紙による面接留置き自記入式
調査日時 :2002年10月7日(月)~21日(月)

 

2002年度音楽メディアユーザー実態調査報告書(PDF 393KB)