CDレンタル店調査 2013年度
当協会では、全国のCD レンタル店の実態調査を当協会調査員による訪店調査にて毎年実施しており、同調査は今年で30 回目となる。2007 年度より、全店調査から店舗規模・業態を勘案したサンプル調査方式に移行し、今年は全国844 店(全店2,704 店:2013 年6 月末現在)の訪店調査を行った。
1.CDレンタル店の店舗数と店舗面積
CDレンタルの店舗数は、1989年末の6,213店をピークに減少傾向にあり、今年も前年比2.4%減の2,704店となった。(図-1)
また、店舗面積は、昨年比2.0%増の812平方メートルとなった。内訳は、CDレンタルが76平方メートル、DVDレンタルが316平方メートル、その他が420平方メートルである。(図-2)
2.レンタル用CDの在庫状況
レンタル用CD の在庫状況は、シングル、アルバム共引き続き増加傾向にある。シングルの1 店舗当たりの平均在庫数は、1,085 枚と前年比6.0% の増加、アルバムの平均在庫数は、15,939 枚と前年比7.2% の増加となり、この結果、総在庫数は、前年比7.1% 増の17,024 枚となっている。(図-3(a))
また、調査店の合計を営業店数に換算して算出した総在庫数では、シングルで前年比3.4% 増の2,933,462 枚、アルバムで前年比4.6% 増の43,099,053 枚、シングル・アルバムの合計では、46,032,515 枚と前年比4.5% 増となった。この結果、在庫数のシングル・アルバム比率は、6:94 となっている。(図-3(b))
なお、CD の在庫規模による店舗数分布をみると、在庫数4,000 枚未満の小型店は前年と同様の1.5%、在庫数15,000 枚以上の大規模在庫店は前年比3.0% 増の51.6%となり、より一層大型店の比率が高まっている。(図-3(c))
3.レンタル用ビデオの在庫状況
レンタル用ビデオの在庫数については、ビデオテープからDVD への移行はほぼ完了し、ビデオテープの在庫率は更に減少し10% を割り込み、前年比6.7% 減の7.2%、平均在庫数で前年比47.7% 減の405 枚となった。
一方、DVD は、引き続き在庫数が増加し、前年比10.8% 増の47,042 枚となった。また、ブルーレイについては、在庫率は99.3% となったが、在庫数は、前年比21.8% 増の1,166 枚に留まっている。(図-4)
2013年 | 2012年 | 平均 在庫数 前年比 | |||
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在庫率 (%) | 平均在庫数 (枚) | 在庫率 (%) | 平均在庫数 (枚) | ||
ビデオテープ | 7 | 405 | 14 | 849 | 48% |
DVD | 100 | 47,042 | 100 | 42,464 | 111% |
ブルーレイ | 99 | 1,166 | 99 | 957 | 122% |
※平均在庫数は在庫店の平均
レンタル店のその他の傾向としては、より一層の店舗展開の多角化の進行が挙げられる。従来からのCD、DVD のレンタル・セルに加え、書籍レンタル、テレビゲームの販売、その他雑貨販売などである。この様なレンタル店の多角化 への取り組みは、今後一層進んでいくだろう。