CDレンタル店調査 2019年度
当協会では、全国のCDレンタル店の実態調査(当協会調査員による訪店調査)を毎年実施しており、今年で36回目となる。
調査方式は店舗規模・業態を勘案したサンプル調査により、今年は、全国886店(全店1,882店:2019年6月末現在)の訪店調査を行った。
1.CDレンタル店の店舗数と店舗面積
CDレンタルの店舗数は、1989年末の6,213店をピークに減少しており、今年は前年比7.9%減の1,882店となった(図1)。1989年末と比較すると30.3%の水準である。
店舗面積は前年比0.6%増の938平方メートルとなった。総店舗面積のうち、CDレンタルは前年比4.3%減の75平方メートル、ビデオレンタルも同じく0.5%減の323平方メートルと共に縮小し、その他部分が前年比2.1%増の540平方メートルと拡大した。その他部分では、書籍・コミックのレンタル・販売、ゲーム販売、文具販売などが展開されており、CDレンタル店において、CD、ビデオレンタル以外のサービスが拡大していることが窺える(図2)。
2.レンタル用CDの在庫状況
今年のレンタル用CDの在庫状況は、シングル、アルバム共に減少し、全体では前年比7.7%の減少となった。シングルの1店舗当たりの平均在庫数は、1,122枚と前年比8.4%減、アルバムの平均在庫数も17,555枚と前年比7.6%減となった。その結果、1店舗当たりのレンタルCD平均在庫数は、前年比7.7%減の18,677枚となった(図3(a))。
調査店の合計を営業店数に換算して算出した総在庫数は、営業店舗数減少の影響もあり、シングルは前年比15.7%減の2,111,188枚、アルバムは前年比14.9%減の33,038,574枚となり、シングル・アルバムの合計では、35,149,761枚と前年より15.0%の減少となった(図3(b))。
なお、CDの在庫規模による店舗数分布をみると、在庫数15,000枚以上の店舗は、前年の71.9%から60.4%と比率が縮小し、在庫数10,000~14,999枚の店舗が前年の22.7%から28.6%、同じく7,000~9,999枚の店舗が前年の4.1%から8.0%と比率が伸びる結果となった(図3(c))。
3.レンタル用ビデオの在庫状況
レンタル用ビデオのうち、DVDの平均在庫数は、前年比0.2%減の60,111枚となった(図4)。
2019年 | 2018年 | 平均 在庫数 前年比 | |||
---|---|---|---|---|---|
在庫率 (%) | 平均在庫数 (枚) | 在庫率 (%) | 平均在庫数 (枚) | ||
ビデオテープ | 2.6 | 51 | 1.8 | 242 | 20.9% |
DVD(ブルーレイ含) | 100.0 | 60,111 | 99.9 | 60,228 | 99.8% |
※平均在庫数は在庫店の平均