CDレンタル店調査 2016年度

当協会では、全国のCDレンタル店の実態調査(当協会調査員による訪店調査)を毎年実施しており、同調査は今年で33回目となる。
調査方式は店舗規模・業態を勘案したサンプル調査により、今年は全国901店(全店2,243店:2016年6月末現在)の訪店調査を行った。

2016年の特徴

1.CDレンタル店の店舗数と店舗面積

CDレンタルの店舗数は、1989年末の6,213店をピークに減少傾向にあり、今年は前年比5.4%減の2,243店となった。(図-1)

一方、店舗面積は前年比1.7%増の871平方メートルとなった。内訳は、CDレンタルが78平方メートル、DVDレンタルが317平方メートルとほぼ前年並みだったが、その他が前年比6.0%増の476平方メートルとなった。これは、CDレンタル店における書籍・コミックのレンタル・販売等、CD・DVDのレンタル以外のサービス拡大によるものと考えられる。(図-2)




2.レンタル用CDの在庫状況

レンタル用CDの在庫状況は、アルバムを中心に引き続き増加傾向にある。シングルの1店舗当たりの平均在庫数は、1,205枚と前年比5.5%の増加、アルバムの平均在庫数は、19,279枚と前年比3.1%の増加となり、その結果、1店舗当たりのレンタルCD平均在庫数は、前年比3.2%増の20,484枚となった。(図-3(a))

一方、調査店の合計を営業店数に換算して算出した総在庫数は、営業店舗数の減少の影響で、シングルで前年比0.1% 減の2,703,761枚、アルバムで前年比2.5%減の43,241,664枚、シングル・アルバムの合計では、45,945,425枚と前年比2.3%減となった。(図-3(b))

なお、CDの在庫規模による店舗数分布をみると、在庫数15,000枚以上の在庫店は、前年の64.2%から前年比4.4%増の68.6%となり、大型在庫店の比率が一層高まっている。(図-3(c))






3.レンタル用ビデオの在庫状況

レンタル用ビデオの在庫数は、DVDの在庫数が引き続き増加し、前年比5.7%増の56,304枚となった。また、ビデオテープのレンタルも一部の店舗で引き続き継続中である。(図-4)

  2016年 2015年 平均
在庫数
前年比
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
ビデオテープ 3 288 2 289 100%
DVD(ブルーレイ含) 100 56,304 100 53,266 106%

※平均在庫数は在庫店の平均